【苦難と神様】5分で聖書のポイントが分かるシリーズ
神様は、愛の神様なのにどうして、この世界には、悲しみ、苦しみ、涙、そして、死があるのでしょうか?
無垢な子供が病に苦しみ、事故にあって、亡くなったりするのでしょうか?
今日、この時間も戦争によって、人の命が失われています。
どうしてなのでしょうか?
まず、知らなくてはいけないことは、神様は、私たちに善と幸福だけを与えたいと願っておられることです。
ですから、この世界が神様の御手によって、創造されたとき、
そこには、痛みも苦しみも涙もなく、絶えず増幅する幸福と、平安、そして、神様との交わりがありました。
しかし、その世界にサタンを通して、罪というものが侵入しました。
その罪がすべての悲しみの原因です。
そのことを教えるたとえ話があります。
・・・「天国は、良い種を自分の畑にまいておいた人のようなものである。 人々が眠っている間に敵がきて、麦の中に毒麦をまいて立ち去った。 芽がはえ出て実を結ぶと、同時に毒麦もあらわれてきた。 僕たちがきて、家の主人に言った、『ご主人様、畑におまきになったのは、良い種ではありませんでしたか。どうして毒麦がはえてきたのですか』。 主人は言った、『それは敵のしわざだ』。
マタイによる福音書 13:24-28
神様は、良い物だけを人類に与えましたが、義の敵であるサタンの誘惑に、人類が加担したため、その敵の仕業によって、あらゆる不幸がこの世界に訪れました。
そして、さらにサタンは、こういった全ての悲しみと苦難の原因を神様のせいだと言っているのです。それによって、人々は欺かれ、神様を憎むようになってしまいました。
愛の神様に従うのではなく、ただ、自分の欲望にしたがって歩むようになりました。
それで、神様は、その愛をイエス・キリストによって、もう一度、人類に示し、
ご自身のもとへかえってくるように招いておられるのです。
私たちは、神様への誤解を解かなくてはいけません。
神様の愛を疑ったところから、罪への道が開かれました。
ですから、神様の愛を信じるところから、神様に戻る道がはじまらなくてはならないのです。
ところで、全ての罪の責任がサタンにあるとして、神様が、そのサタンを創造されたのでしょうか?
いいえ、そうではありません。
神様は、光輝く、才能にあふれた天使を創造されたのです。
その天使が神様から与えられた自由意思を乱用して、自らを神様のように高めようとして、堕落したのです。
イエス様は、こう言われました。
「わたしはサタンが電光のように天から落ちるのを見た。
ルカによる福音書 10:18
もともとは、天使だったルシファーが、堕落してサタンとなったのです。
では、何故、神様はサタンを、すぐに滅ぼされなかったのでしょうか?
もし、サタンをすぐに滅ぼしたのなら、多くの天使たちは、
神様に対する愛ではなく、恐怖から、神様に従うようになった事でしょう。
また、神様にも何か、不都合な真実があり、それで、サタンがほろぼされたのではないかという不信感が、天使たちに広がったかもしれません。
罪とは、何か、サタンの真の性格があきらかにされるための時間が必要だったのです。
そして、神様の愛が、イエス・キリストを通して、人類のためにご自身の御子をも惜しまない自己犠牲の愛であることが、全宇宙に証明されなくては、いけなかったのです。
その愛は、イエス・キリストの十字架によって、完全に証明されました。
そのイエス様は、もうすぐ再臨され、罪の問題を永久に終わらしてくださるのです。
そして、罪のどん底から救われた罪びとたちが、神様の愛の証人として、
御座の周りに立つのです。
その証人たちの存在こそ、神様が、自由意思を与えてもなお、罪が二度と起こらないための力となるでしょう。
神様が愛であることの証人、神様の戒めが心に書かれた人々、それが、最後の時代のクリスチャンたちです。