【平安】5分で聖書のポイントが分かるシリーズ
皆さんは今、心の中に本当の平和がありますか?
どんな事が起きても揺さぶられない、奥深い平和があるでしょうか。
賛美歌に次のような歌詞があります。
「しずけき川の岸辺を 過ぎ行くときにも 浮き悩みの荒海をわたりゆくおりにも こころ やすし・・・神によりてやすし・・・」
この賛美歌を聞くと心に、大きな感動が起きるのではないでしょうか?
この讃美歌は驚くべき体験の証です。
作詞したのは、スパフォードという人です。
この人はシカゴのムーディー牧師の宣教センターで財務として働いていました。
彼がイギリスに宣教の旅に行こうとしていた時でした。
妻と4人の娘と一緒に旅をしようとしていた時、
直前に、シカゴで大きな火災がありました。
それで家の事を先に整理するために、妻と4人の娘たちを先に船に乗せて行かせました。
ところが、その船がイギリスに向かう途中沈没してしまいました。
船が衝突事故を起こし4人の娘はおぼれて死んでしまい、妻だけが救われました。
辛うじて生きのびた妻は、人里離れた島に逃れて連絡が来たのです。
子供を失うあまりのつらさに、泣くしかなかったスパフォードの心情を、
理解ができますか?
しかし、彼はしばらく泣いたあと、聖書を研究する中で、
神様の御心と摂理を信頼することに決心しました。
自分の子供たちは、永遠の命の準備がされ、
いちばん適切な時期に神様が、しばしの眠りにつかさせられたと考えるようになりました。
それで心の中に再び平和が訪れるようになりました。
このスパフォードが船でイギリスに行く途中、船長が、
まさにこの場所が、以前船が難破した所だと案内放送で言いました。
その時甲板で、4人の娘を飲み込んだ波を眺めながら、彼の心は悲しくなりました。
しかし、神様を信頼する心を呼び起して、彼はこの賛美歌を作ったのです。
「しずけき川の岸辺を 過ぎ行くときにも 浮き悩みの荒海をわたりゆくおりにも こころ やすし・・・神によりてやすし・・・」
皆さん、全てのことが順調だから平安ですか?
良い事がたくさん起きるから気分がいいですか?
イエス様は次のように言われました。
「わたしは平安をあなたがたに残して行く。
ヨハネによる福音書14章27節
わたしの平安をあなたがたに与える。
わたしが与えるのは、世が与えるようなものとは異なる。
あなたがたは心を騒がせるな、またおじけるな」。
平安は心の中にあるものです。
平安はこの世の中が与えるものとは違います。
世の中が与える平安はすぐに変わってしまいます。
お金があれば良い、お金がないと不安で、
健康なときは平安で、病気になると
それが消えます。
しかし、どんなことがあっても揺らいだり恐れたりしない、
そのような平安、神様から来る平和。
皆さん、その平和がありますか?
今、心に不安はありませんか?
焦りはありませんか?
なぜそうなるのでしょうか?
目に見えるもの、手で触れるものに平和を見つけようと頑張ると、
そうなります。
皆様、イエス様から来る平安だけが真の平安です。
世が与えるものでない平安、
世の苦痛を超える平安、
真の平安は、イエス様との正しい愛の関係にのみあります。
イエス様への揺るがない信頼が、私達に平安を与えるのです。
この平安が皆さんの心の中に、いつもありますように願います。