【恵みとは?】5分で聖書のポイントが分かるシリーズ
今日はクリスチャンがよく使う言葉について考えてみましょう。
その言葉は「恵み」です。
使徒パウロが最も多く使っている言葉が恵みです。
恵みとはどういう意味でしょうか?
私たちは恵まれた、恵みによって救われたと言います。
では恵みによって救われた、その恵みとはどんな意味でしょうか。
神様が価値のない罪人を憐れみ、イエス様を信じれば罪を許してくださる事、
これは、恵みですか?
もちろんそれは恵みのとても重要な意味の一つです。
罪人を大きな愛で憐れみ受け入れて下さる、それは驚くべき恵みです。
私たちはその恵みの中にいるのです。
恵みとは、受けるに値しない人間に向かって働く、神様のご品性の1つです。
わたしたちがそれを求めたのではなく、
わたしたちをさがすために神様がそれを与えてくださったのです。
私達に価値があるからではなく、
むしろ、私達に価値を与えてくださるものです。
恵みによって、私たちは罪に定められることがないと聖書は語っています。
しかし考えてみなくてはいけないことがあります。
恵みの中にいると思っていても、
正しい生活をしていないのに、自分は救われたと自信を持っている事もあるからです。
そして、そのような時、恵みはどんな意味を持つのでしょうか?
恵みによって救われたという人が、教会でいつも、問題を起こす人ということもあるのです。
それでは、恵みの中にいるとはどのような意味でしょうか?
今日はこの重要な問題について研究しましょう。
米国南北戦争の時、ある兵士が見張り中、居眠りをしていて見つけられました。
見張りが眠ってしまうと、その部隊が全滅することさえあります。
結局その兵士は死刑の宣告を受けました。
その時兵士の母親は、涙をもってリンカーン大統領に嘆願書を出しました。
大統領は母親の手紙をもらって感動し 兵士を赦すことにしました。
その兵士は釈放されて再び戦場に行き忠実に戦いました。
この赦された兵士のその後はどうだったでしょうか。
彼は大きな恵みを受けました。
恵みを受けた罪人は、赦しを受けた後、恵みを経験した後、どうするでしょうか。
兵士は恵みを受けて釈放されたら、思いっきり寝て楽しんだでしょうか?
違いますね。正反対です。
恵みはその人の心に入って、彼を変化させ、もっと忠実に生きるようにさせるのです。
恵みは私たちの心に感動と感謝を与え、主の御心通りに生きるようにします。
ですから、恵みによって救われたというのは
神様の大きな愛に感謝して、これからは主の導き通りに、
主の御心のままに生きますという心になることなのです。
刑務所から釈放された罪人は、もう法律で裁くことはできません。
警察が捕まえることもできません。
しかし釈放された人は、これから法を破って生きてもいいというのではありません。
もっと法に従う心を持つことでしょう。
エペソ2章で、使徒パウロは、このことを強調しました。
私たちは「罪過によって死んでいた」者ですが、キリストの恵みと力によって生きるようにされたのです。
つまり以前の人生は死んで、新しい人生を生きるようになったのです。
エペソ2章1節には「あなた方は恵みによって救われた」と表現されています。
恵みとは何ですか?
それは、神様が罪人を無条件に赦し愛してくださることを意味します。
恵みのもう一つの意味は、私たちを死んだ状態から生かし、
昔の罪の生活を続けないように守り、神様のみ言葉通りに生きるようにしてくださる、
聖霊の大いなる力のことです。
これが恵です。