【十字架の赦し】5分で聖書のポイントが分かるシリーズ
今日はまず一つ質問をさせてください。
皆さん、この世で一番高価なものは何だと思いますか?
土地ですか? 家ですか? ダイヤモンドですか?
何か特別なものですか?
世界中で一番高価なもの、それは私たちが受けている赦しです。
私たちの罪を帳消しにして下さる赦し、これは驚くほどの価値があるものです。
人間の罪を赦すためにキリストがその代価を支払われました。
イエス様は神様でしたが人間の姿でこの世にこられました。
莫大な代価を払って下さいました。
私たちはその高価な代価を忘れています。
知らないのです。
赦しの素晴らしさを知らずに勝手に罪を犯して生きているのです。
罪は苦痛を伴います。
赦しはその苦痛を償うものです。
つまり、罪の結果である苦しみを背負い、
その苦痛を代わりに引き受けることで赦しが可能になるのです。
罪の結果をうやむやにして、そのまま赦すなら、
罪に対する恐ろしさがなくなり、人々が再び継続して罪を犯し、
罪に対して無感覚になり、心が頑なになってしまいます。
罪は苦しみです。他の人に過ちを犯すと、自分と相手の両方に苦痛が起きます。
聖書は罪には必ず苦痛が伴うと教えています。
そこで赦すためには、その罪の責任と苦痛を、
誰かが代わりに引き受けてこそ可能になるのです。
それは何ですか?
それが十字架です。 罪の責任と苦痛を引き受けて下さったのです。
殺人者の罪悪感を代わりに引き受け、盗んだ者の罪悪感を代わりに背負い、
嘘をついた者の罪悪感を代わりに受け、その罪の結果を背負い、
身代わりとして死なれたことによって赦しが可能となったのです。
それだけではなく、遠く家を離れた子どもがさ迷っているのを聞いた母親のように、
戻って来ない罪人を思って神様の心にはいつも苦痛があるのです。
皆さんと私が完全に神様に帰るまで神様の心には私たちの罪を負う苦しみがあるのです。
皆さんご存知ですか?
イエス様はこの地へ来られる前にも十字架の陰の中を生きておられました。
つまり、十字架を負う以前にも、その苦痛が来ることを知っておられたので、
十字架の陰の中におられたのです。
その苦痛をいつも負いながら私たちに赦しを提供して来られたのです。
聖書は語っています。
「もし、私たちが自分の罪を告白するならば、神は真実で正しい方であるから、その罪をゆるし、すべての不義から私たちをきよめてくださる」。
ヨハネの第一の手紙1章9節
私たちが罪を告白して赦しを求めたなら赦されるのです。
以前ジョージ・クラビスという人がアトランタに住んでいました。
彼はベトナム戦争に参戦しました。
その時あるクリスチャン兵士と一緒に窪みにいました。
そこに手りゅう弾が落ちました。
すると隣のクリスチャン兵士が、彼を助けるために体を爆弾の上に投げだし、
体がバラバラになって死んでしまいました。
その命と引き換えに、彼は救われたのです。
そのことを彼はどれほど感激したでしょうか?
その感謝の気持ちで、彼はもしその友達が生きていたなら、
どうやって生きただろうかと考えて、自分の生き方を変えました。
自分が生きることはその友達の生命を生きることだと思いました。
彼は毎日、その友だちが今も生きていたら、どのように生きるだろうかと考えて暮らしました。
彼は立派なクリスチャンになりました。
皆さん、イエス様の驚くべき高価な赦しを本当に理解して、
心から感謝する人は、イエス様のみ心のままに生きて行くようになります。
それが赦しの力です。
皆さんも、今日もイエス様は、あなたに個人的に赦しを与えたいと願っておられます。
あなたの名前をあげて、とりなしの祈りをされています。
そのようなイエス様に心を開いて信頼し、その赦しの約束をつかんでいただきたいと思います。