【聖句から学ぶ聖書】第51課 七つの封印で封じられた本

聖句から学ぶ聖書
この記事は約11分で読めます。

第51課 七つの封印で封じられた本

≪封じられた本≫

1.ヨハネは御座におられる方の右の手に何を見ましたか?

わたしはまた、御座にいますかたの右の手に、巻物があるのを見た。その内側にも外側にも字が書いてあって、七つの封印で封じてあった。

ヨハネの黙示録5:1

2.小羊はこの本をどうされましたか?

小羊は進み出て、御座にいますかたの右の手から、巻物を受けとった。

ヨハネの黙示録5:7

3.なぜキリストがこの封印を解かれるのにふさわしいと宣言されましたか?

彼らは新しい歌を歌って言った、「あなたこそは、その巻物を受けとり、封印を解くにふさわしいかたであります。あなたはほふられ、その血によって、神のために、あらゆる部族、国語、民族、国民の中から人々をあがない…」。

ヨハネの黙示録5:9

≪封印が解かれる≫

4.第一の封印が解かれた時何が見えましたか?

小羊がその七つの封印の一つを解いた時、わたしが見ていると、四つの生き物の一つが、雷のような声で「きたれ」と呼ぶのを聞いた。そして見ていると、見よ、白い馬が出てきた。そして、それに乗っている者は、弓を手に持っており、また冠を与えられて、勝利の上にもなお勝利を得ようとして出かけた。

ヨハネの黙示録6:1,2

ノート: 七つの封印は教会がキリスト教時代の始まりからキリストの再臨の時まで通過しなければならない経験を描写します。その乗った者が出て行って勝利する白い馬は、救いの福音のメッセージを持って全世界に出て行く、純潔な状態の初代キリスト教会を適切に表わします。1世紀における勝利する教会についてのふさわしい象徴です。

5.第二の封印を解くと何が現れましたか?

小羊が第二の封印を解いた時、第二の生き物が「きたれ」と言うのを、わたしは聞いた。すると今度は、赤い馬が出てきた。そして、それに乗っている者は、人々が互に殺し合うようになるために、地上から平和を奪い取ることを許され、また、大きなつるぎを与えられた。

ヨハネの黙示録6:3,4

ノート: 第1番目の馬の白色が、その乗った者が伝える福音の純潔性を表すように、第2番目の馬の赤色は、この象徴が持つ意味から徐々に腐敗が忍び込んでき始めたことを見せています。歴史的に見た場合、多くの血が流された激しい迫害を受けながら守り通してきた信仰に、少しずつ妥協が広がっていったのは事実です。2世紀の教会について、ジェームス・ファレイ(James Wharey)は次のように言いました。「キリスト教はすでに異教の服を着始めた。その美しさは傷つき、その栄光は汚された。後に教会全般に広がった多くのそのような誤謬の種がすでに根を下ろし始めた。」—Sketches of Church History(1804 ed.),p.39.

「強大なカトリック教会は洗礼を受けただけでローマ帝国と変わらなかった。ローマは改心したのではなく変化しただけだった。…キリスト教は昔の多神教の慣習と季節と儀式などによって彩色され影響を受けることなくローマ文明と異教の中で成長することはできなかった。キリスト教がローマを征服したが、ローマもキリスト教を征服した。したがって4世紀初めから教会が大きく変化したという事実は驚くことではなかった」—A.C.Flick,The Rise of the Mediaeval Church(Putman’s, 1909 ed.),pp.148,149.

6.第三の封印の象徴色は何でしたか?

また、第三の封印を解いた時、第三の生き物が「きたれ」と言うのを、わたしは聞いた。そこで見ていると、見よ、黒い馬が出てきた。そして、それに乗っている者は、はかりを手に持っていた。

ヨハネの黙示録6:5

ノート:黒い馬はコンスタンティヌス時代からA.D.538年の教皇の至上権が樹立されるまでの教会を特徴づける霊的暗黒と堕落を適切に表します。4世紀の状況について、教会史家フィリップ・シャフは次のように言います。「キリスト教が国家の宗教としての地位が高くなったと同時に、我々の期待に反することが起きた。それは教会の大きな堕落の危険を含んでいた。…国家宗教としてのキリスト教会は、異教や世俗文化と違いがなくなってしまった。…ローマ帝国の一般大衆は聖霊の火によってではなく、水だけでバプテスマを受けた。そして異教の方法や習慣を新しい名前のもと聖所の中にひそかに持ちこんだのである」—History of the Christian Church,Vol.3(Scribner’s,1902 ed.),p.93.

7.第四の象徴の色と特徴は何でしたか?

小羊が第四の封印を解いた時、第四の生き物が「きたれ」と言う声を、わたしは聞いた。そこで見ていると、見よ、青白い馬が出てきた。そして、それに乗っている者の名は「死」と言い、それに黄泉が従っていた。彼らには、地の四分の一を支配する権威、および、つるぎと、ききんと、死と、地の獣らとによって人を殺す権威とが、与えられた。

ヨハネの黙示録6:7,8

ノート: 青白い色は、本来は乾いた植物の青白い色や黄色を表わすので、馬の場合には不自然な色です。象徴は明らかにローマ教会が、A.D.538年の教皇の至上権が始まる頃から宗教改革の時まで神様の民を迫害し殺したことを預言しています。

8.第五の封印が解かれると、祭壇の下に何が見えましたか?

小羊が第五の封印を解いた時、神の言のゆえに、また、そのあかしを立てたために、殺された人々の霊魂が、祭壇の下にいるのを、わたしは見た。

ヨハネの黙示録6:9

ノート: これは16世紀から教皇権の迫害勢力が制止される時まで教皇権の迫害によって殉教した犠牲者たちの姿です。

9.この殉教者たちは何と言っていますか?

彼らは大声で叫んで言った、「聖なる、まことなる主よ。いつまであなたは、さばくことをなさらず、また地に住む者に対して、わたしたちの血の報復をなさらないのですか」。

ヨハネの黙示録6:10

ノート: 彼らが受けた残忍な虐待は、象徴的にアベルの血が地から神様に訴えたように復讐を叫びます(創世記4:10)。彼らは天にいるのではなく、祭壇の下にいるのですが、彼らはそこで殺されました。これについてアダム・クラーク(Adam Clarke)は次のように言います。「その祭壇は天にあるのではなく、地上にある」。

10.この殉教者たちに何が与えられましたか?

すると、彼らのひとりびとりに白い衣が与えられ、それから、「彼らと同じく殺されようとする僕仲間や兄弟たちの数が満ちるまで、もうしばらくの間、休んでいるように」と言い渡された。

ヨハネの黙示録6:11

ノート: この人々は第5の封印で象徴された世紀の間に殺されました。彼らの迫害者たちもまた全員今は死んでいます。したがってある人々が考えるように、彼らが死んで地獄の刑罰をうけたのであるなら、なぜ殉教者たちはいまだに彼らの処罰を強く求めるのでしょうか? 聖書のほかの個所と同じように、ここでも擬人法が使われています。擬人法では、死んだ対象物が生き返って語るように描写され、存在しない事物もまるで存在するかのように表現されます (士師記9:8~15参照)。この殉教者たちは第5の封印時代の暗黒と迷信によって異端者として恥辱と迫害を受けたのですが、今宗教改革の光の中で彼らの本当の性格が現れます。彼らは義人だったことが証明され「白い衣」を受け取ります。「白い麻布の衣は聖徒たちの正しい行い」(ヨハネの黙示録19:8)です。彼らにはキリストの義が与えられます。そして彼らが現在いる場所-祭壇の下-で自分たちの信仰のために死ななければならないほかの全ての人々が彼らのあとに従う時まで、もう少し休んだあと、彼らは共に起こされて不滅を得るようになります。

さらに、七つの封印のうち初めの六つは天ではなく地上で起こる事件を描写しているという点に注目しなければなりません。この殉教者たちの霊魂がいる祭壇は、彼らが自分たちの信仰のために犠牲になった祭壇です。彼らは天ではなく、地上で殺されたのであり、天には犠牲の祭壇がないということを指摘することができます。

11.第六の封印が解かれた時、何が起きましたか?

小羊が第六の封印を解いた時、わたしが見ていると、大地震が起って、太陽は毛織の荒布のように黒くなり、月は全面、血のようになり-

ヨハネの黙示録6:12

ノート: 第五の封印の事件に続いて、一般的にリスボン地震として知られる大地震が発生します。「1755年11月1日に発生したリスボン地震は歴史で最も注目するべき地震である」—Nelson’s New Loose-leaf Encyclopedia(Book Production Industries,Inc.),art.“Earthquake.”

チャールズ・ライエル(Charles Lyell)卿は次のように言います。「激しい衝撃が都市の大部分を覆いました。約6分間に、6万名が死にました。海水が最初は退いて港の砂浜をさらけ出しその後に押し寄せましたが、ふだんより50フィート以上の高さに増しました。…この激変の影響を受けた地域は非常に広大でした。」—Principles of Geology(11th ed.,1872),Vol.2,pp.147,148.

ブリタニカ百科事典(1945年)は死亡者数を低く見積もっています。しかし、その地震の震動はスコットランドから小アジヤまで感じられ、震源地から遠く離れた地域、すなわちイタリア、スイス、イギリス、スウェーデンおよびノルウェーの内陸の湖と川などが震動したと言っています。(Articles “Lisbon”and “Earthquakes”).

12.何が大地震のあとに続きますか?

小羊が第六の封印を解いた時、わたしが見ていると、大地震が起って、太陽は毛織の荒布のように黒くなり、月は全面、血のようになり-

ヨハネの黙示録6:12

ノート: 1780年5月19日は歴史上「暗黒日」として知られています。暗闇は広くニューイングランド全域とニューヨークにまで広がりました。新聞では数日間目撃することができたと書かれ、続く山火事から発生した煙と立ち込めた霧が濃い雲と合わさって午前11時から深夜まで原因がわからない暗闇を形成し、その後に月と星が再び現れたと言いました。「正午がまるで夜中のようだった」と言われています。「たぶんイスラエルの子孫たちが奴隷の家を去った以降でこれよりもっと暗いことはなかっただろう」と言われるほどの暗黒でした。さらにこの非常な現象と関連して月は満月をちょうど過ぎた状態でしたが、赤い色だったと報告されました。これらの現象の原因をめぐって論争が起きました。なぜなら山火事はそのような広範囲な暗闇を説明するには不十分に見えたからです。しかし、正確な原因は糾明されませんでした。[Letter signed “Viator”in Independent Chronicle(Boston),May 25,1780,p.2:see also the Pennsylvania Evening Post(Philadelphia),June 6,1780,p.62].

13.この封印の期間にどのような別の事件が起きますか?

天の星は、いちじくのまだ青い実が大風に揺られて振り落されるように、地に落ちた。

ヨハネの黙示録6:13

ノート: 聖書が星が落ちると言う時、それは明らかに天文学者が言う「落星」あるいは「流星」を意味します。太陽と月が顕著に暗くなった「暗黒日」から半世紀少し過ぎた時に、数え切れないほどの大落星がありました。「おそらく今までに起きたあらゆる流星雨の中で最も顕著なのは1833年11月12日(12~13日)にあったレオニダスの流星雨だっただろう」[Charles A.Young,Manaul of Astronomy(1902 ed.),sec.521].

その時、「流星の暴風雨が地上に降り注いだ。北米はその攻撃を正面から受けたのである」[Agnes M,Clerke,A Popular History of Astronomy in the Nineteenth Century(1885 ed.),sec.521].

1833年11月14日付ニューヨーク「商業新聞」には、このふしぎな現象についての長文の記事が載りましたが、そこには次のようなことが書いてありました。「昨朝のようなできごとは、どんな哲学者や学者も、語ったこともなければ記録したこともなかったであろう。もしわれわれが、星が落ちるということを流星と解釈するならば、1800年前の預言者が、それを正確に預言したのである・・・・これ以外の言葉では表現できないような言い方で」。

 14.その次の事件は何ですか?

天は巻物が巻かれるように消えていき、すべての山と島とはその場所から移されてしまった。

ヨハネの黙示録6:14

ノート: この事件は現在成就しつつあり、最後にキリストの再臨と関連して起こるでしょう。私たちは今二つの事件、-天に起きる最後のしるしと、天が巻き去られ地のものがもとの場所から移って行くことの間に立っています。そして、世の人々は地上のドラマの最終場面で最後のラッパの音を待っています。

15.最後の大きな事件は世の人々にどんな影響を及ぼしますか?

地の王たち、高官、千卒長、富める者、勇者、奴隷、自由人らはみな、ほら穴や山の岩かげに、身をかくした。そして、山と岩とにむかって言った、「さあ、われわれをおおって、御座にいますかたの御顔と小羊の怒りとから、かくまってくれ。御怒りの大いなる日が、すでにきたのだ。だれが、その前に立つことができようか」。

ヨハネの黙示録6:15~17

16.第六の封印のもとに起こるヨハネの黙示録7章の印を押す働きの後に、第七の封印がどのように紹介されていますか?

小羊が第七の封印を解いた時、半時間ばかり天に静けさがあった。

ヨハネの黙示録8:1

ノート: 第六の封印はキリストの再臨に関連する事件を紹介します。したがって第七の封印は、きわめて自然にその事件や、それに伴うある結果について言及するでしょう。キリストが来られる時、多くの聖なる天使たちが随行します(マタイによる福音書25:31)。したがって彼らがいなくなるので天には静寂が訪れます。預言的時間では半時間は7日になります。第七の封印は私たちをキリストの再臨に導きます。

タイトルとURLをコピーしました