【聖句から学ぶ聖書】第42課 旧新約聖書におけるあがない

聖句から学ぶ聖書
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第42課 旧新約聖書におけるあがない

[象徴と本体の出会い]

≪聖所と二つの部屋≫

1.神様はモーセに何をつくるように命令されましたか?

また、彼らにわたしのために聖所を造らせなさい。わたしが彼らのうちに住むためである。

出エジプト記25:8

2.この聖所では何が捧げられていましたか?

この幕屋というのは今の時代に対する比喩である。すなわち、供え物やいけにえはささげられるが、儀式にたずさわる者の良心を全うすることはできない。

へブル人への手紙9:9

3.この聖所には庭のほかにどのような部分がありましたか?

その垂幕の輪を鉤に掛け、その垂幕の内にあかしの箱を納めなさい。その垂幕はあなたがたのために聖所と至聖所とを隔て分けるであろう。

出エジプト記26:33

4.第一の部屋あるいは聖所には何がありましたか?

彼は会見の幕屋の中、垂幕の前に金の祭壇をすえ-

出エジプト記40:26(出エジプト記30:1~6参照)

5.第二の部屋には何がありましたか?

また第二の幕の後に、別の場所があり、それは至聖所と呼ばれた。そこには金の香壇と全面金でおおわれた契約の箱とが置かれ、その中にはマナのはいっている金のつぼと、芽を出したアロンのつえと、契約の石板とが入れてあり-

へブル人への手紙9:3,4(出エジプト記40:20,21参照)

6.契約の箱(あかしの箱)の上は何と呼ばれていましたか?

あなたは贖罪所を箱の上に置き、箱の中にはわたしが授けるあかしの板を納めなければならない。

出エジプト記25:21

7.神様はどこでイスラエルと会われましたか?

その所でわたしはあなたに会い、贖罪所の上から、あかしの箱の上にある二つのケルビムの間から、イスラエルの人々のために、わたしが命じようとするもろもろの事を、あなたに語るであろう。

出エジプト記25:22

8.贖罪所の下の契約の箱の中には何がありましたか?

また第二の幕の後に、別の場所があり、それは至聖所と呼ばれた。そこには金の香壇と全面金でおおわれた契約の箱とが置かれ、その中にはマナのはいっている金のつぼと、芽を出したアロンのつえと、契約の石板とが入れてあり-

へブル人への手紙9:3,4(出エジプト記40:20,21参照)

9.祭司たちはいつ第一の部屋で働きましたか?

これらのものが、以上のように整えられた上で、祭司たちは常に幕屋の前の場所にはいって礼拝をするのであるが-

へブル人への手紙9:6

10.誰が、いつ、何のために第二の部屋に入りましたか?

幕屋の奥には大祭司が年に一度だけはいるのであり、しかも自分自身と民とのあやまちのためにささげる血をたずさえないで行くことはない。

へブル人への手紙9:7

≪毎日の働き≫

1.許しを願う罪人は何をするように教えられていましたか?

また一般の人がもしあやまって罪を犯し、主のいましめにそむいて、してはならないことの一つをして、とがを得、その犯した罪を知るようになったときは、その犯した罪のために供え物として雌やぎの全きものを連れてきて、その罪祭の頭に手を置き、燔祭をほふる場所で、その罪祭をほふらなければならない。-

レビ記4:27~29

ノート: これによれば、もしイスラエルの中である人が罪を犯すなら、彼は贖罪所の下の契約の箱の中にある十戒のうち一つを犯したのです。この戒めは神様の政府の基礎です。それを犯すことは罪を犯すことなので、死ぬことになります(第一ヨハネ3:4;ローマ人への手紙6:23)。しかし、この聖なる正しい戒めの上には贖罪所があります。神様はご自身のいつくしみを通して、罪人が自分の罪を告白し律法の要求を満たすために、身代わりの犠牲、つまりあがないを通して、恵みを得る特権をお許しになられました。

2.供え物の血によって何が成し遂げられましたか?

祭司は指でその罪祭の血を取り、燔祭の祭壇の角にそれを塗り、残りの血は燔祭の祭壇のもとに注がなければならない。また、そのすべての脂肪は、酬恩祭の犠牲の脂肪と同じように、祭壇の上で焼かなければならない。こうして、祭司が彼のためにその罪のあがないをするならば、彼はゆるされるであろう。

レビ記4:25,26

ノート: 律法は罪を犯した者に死を要求します。人が罪を犯した事を自覚したなら、まず供え物を持って幕屋にやってきました。幕屋の中庭で、その人はその供え物の頭に手を置いて自身の罪を告白しました。そうする時、比喩的に彼の罪はいけにえに移されました。次にそのいけにえは聖所の庭や別棟の庭で殺され、その血は燔祭の祭壇の角に塗って燔祭の祭壇のもとに注がれました。このような方法で罪は許されたのであり、その後象徴的な働きを通して罪は聖所に移されました。

≪大贖罪日≫

1.1年間の罪が聖所の中に移され積もった後、1年のうち第7番目の月の10日にはどんなことが行われましたか?

これはあなたがたが永久に守るべき定めである。すなわち、七月になって、その月の十日に、あなたがたは身を悩まし、何の仕事もしてはならない。この国に生れた者も、あなたがたのうちに宿っている寄留者も、そうしなければならない。この日にあなたがたのため、あなたがたを清めるために、あがないがなされ、あなたがたは主の前に、もろもろの罪が清められるからである。

レビ記16:29,30

2.聖所自体はどのように清められて、民の罪は最終的にどのように処理されましたか?

また民のための罪祭のやぎをほふり、その血を垂幕の内に携え入り、その血をかの雄牛の血のように、贖罪所の上と、贖罪所の前に注ぎ、イスラエルの人々の汚れと、そのとが、すなわち、彼らのもろもろの罪のゆえに、聖所のためにあがないをしなければならない。また彼らの汚れのうちに、彼らと共にある会見の幕屋のためにも、そのようにしなければならない。

レビ記16:15~16

そしてアロンは自分のための罪祭の雄牛をささげて、自分と自分の家族のために、あがないをしなければならない。アロンはまた二頭のやぎを取り、それを会見の幕屋の入口で主の前に立たせ、その二頭のやぎのために、くじを引かなければならない。すなわち一つのくじは主のため、一つのくじはアザゼルのためである。

レビ記16:6~8

そしてアロンは、その生きているやぎの頭に両手をおき、イスラエルの人々のもろもろの悪と、もろもろのとが、すなわち、彼らのもろもろの罪をその上に告白して、これをやぎの頭にのせ、定めておいた人の手によって、これを荒野に送らなければならない。こうしてやぎは彼らのもろもろの悪をになって、人里離れた地に行くであろう。すなわち、そのやぎを荒野に送らなければならない。

レビ記16:21~22

ノート: 贖罪の羊を表わすヘブライ語はアザゼルです。(8節下句参照)それは適切な名前として使われます。大部分の古代へブル人やクリスチャンたちの見解によれば、それはサタン、すなわち反逆し罪に固執する悪天使を示します。

3.主のためのくじに選ばれたやぎの血はどうなりましたか?

また民のための罪祭のやぎをほふり、その血を垂幕の内に携え入り、その血をかの雄牛の血のように、贖罪所の上と、贖罪所の前に注ぎ-

レビ記16:15

4.このように贖罪することがなぜ必要でしたか?

イスラエルの人々の汚れと、そのとが、すなわち、彼らのもろもろの罪のゆえに、聖所のためにあがないをしなければならない。また彼らの汚れのうちに、彼らと共にある会見の幕屋のためにも、そのようにしなければならない。

レビ記16:16

ノート: 毎日会見の天幕の入口の前で捧げられた罪祭の犠牲の血と供え物によって一年間の罪は聖所に移されました。その罪は大贖罪日になるまでこの場所にとどまっていました。大贖罪日に大祭司は主のためのくじに選ばれたやぎの血を持って至聖所に入りました。一年間積もった罪を背負って贖罪所の前に現れた彼はそこで表象的に民のために贖罪を行い、そのようにして聖所を清めたのです。

5.至聖所で民のための贖罪が成し遂げられた後、大祭司は何をしましたか?

そしてアロンは、その生きているやぎの頭に両手をおき、イスラエルの人々のもろもろの悪と、もろもろのとが、すなわち、彼らのもろもろの罪をその上に告白して、これをやぎの頭にのせ、定めておいた人の手によって、これを荒野に送らなければならない。こうしてやぎは彼らのもろもろの悪をになって、人里離れた地に行くであろう。すなわち、そのやぎを荒野に送らなければならない。

レビ記16:21~22

ノート: 主のためのやぎの血は聖所全体を清めました。この犠牲によって一年間その場所に移された民の罪は表象的に贖罪されました。しかし、その罪はこの犠牲によって最終的に処理されたり消滅したりしませんでした。大誘惑者であり罪の創始者であるサタンを象徴するアザゼルのやぎは聖所に引かれてきて、その頭の上にすでに贖罪を受けた全ての罪が置かれました。そのやぎを荒野に送ってしまうことで罪を聖所から永遠に分離させたのです。(On the scapegoat see,M’Clintock and Strong,Cyclopedia of Biblical,Theological,and Ecclesiastical Literature,Vol.9,pp.397,398,art.“Scapegoat”;The Encyclopedic Dictionary,Vol.1;p.397;The New Schaff-Herzog Encyclopedia of Religious Knowledge,Vol.1,p.389,art.“Azazel”).

≪天の聖所のひな型≫

1.地上の聖所の働きは何でしたか?

この幕屋というのは今の時代に対する比喩である。すなわち、供え物やいけにえはささげられるが、儀式にたずさわる者の良心を全うすることはできない。

へブル人への手紙9:9

2.キリストはどこにある聖所で仕えておられますか?

人間によらず主によって設けられた真の幕屋なる聖所で仕えておられる、ということである。

へブル人への手紙8:2

3.昔の時代の犠牲の供え物の血は何を象徴していましたか?

かつ、やぎと子牛との血によらず、ご自身の血によって、一度だけ聖所にはいられ、それによって永遠のあがないを全うされたのである。

へブル人への手紙9:12(エペソ人への手紙5:2参照)

ノート: 地上の聖所の祭壇にささげられた供え物を通して、悔い改めた罪人は信仰によって将来来られる救い主であられるキリストの功績に頼ることを信じなければなりませんでした。

4.キリストが亡くなられた時起きた、どのような奇跡が地上の聖所制度が終わったことを示しましたか?

イエスはもう一度大声で叫んで、ついに息をひきとられた。すると見よ、神殿の幕が上から下まで真二つに裂けた。また地震があり、岩が裂け-

マタイによる福音書27:50,51

ノート: キリストの死の時、影は本体と出会い、象徴は実体と出会いました。

大いなる犠牲の供え物であるキリストは殺されましたがよみがえって天に行かれ、今では天の聖所で私たちの大祭司としてとりなしの働きをしておられます。地上の聖所での祭司の役割は天の聖所でのキリストの役割に対する象徴でした。

5.地上の聖所は何のひな型と言われていますか?

彼らは、天にある聖所のひな型と影とに仕えている者にすぎない。それについては、モーセが幕屋を建てようとしたとき、御告げを受け、「山で示された型どおりに、注意してそのいっさいを作りなさい」と言われたのである。

へブル人への手紙8:5

6.天の聖所は何によって清められなければなりませんでしたか?

このように、天にあるもののひな型は、これらのものできよめられる必要があるが、天にあるものは、これらより更にすぐれたいけにえで、きよめられねばならない。

へブル人への手紙9:23

7.天の聖所でのキリストのとりなしが終わるとどのような命令が下されますか?

不義な者はさらに不義を行い、汚れた者はさらに汚れたことを行い、義なる者はさらに義を行い、聖なる者はさらに聖なることを行うままにさせよ。

ヨハネの黙示録22:11

ノート: この宣言はキリストが天の雲に乗って来られる直前に出されます。

8.ダニエルの幻によればキリストは父の前で何が与えられましたか?

わたしはまた夜の幻のうちに見ていると、見よ、人の子のような者が、天の雲に乗ってきて、日の老いたる者のもとに来ると、その前に導かれた。彼に主権と光栄と国とを賜い、諸民、諸族、諸国語の者を彼に仕えさせた。その主権は永遠の主権であって、なくなることがなく、その国は滅びることがない。

ダニエル書7:13,14

9.主が天から降臨される時どのようなことが起きますか?

すなわち、主ご自身が天使のかしらの声と神のラッパの鳴り響くうちに、合図の声で、天から下ってこられる。その時、キリストにあって死んだ人々が、まず最初によみがえり、それから生き残っているわたしたちが、彼らと共に雲に包まれて引き上げられ、空中で主に会い、こうして、いつも主と共にいるであろう。

第一テサロニケ4:16,17

10.キリストの再臨前にすでに審判のわざが進められていたことがどのような聖句によってわかりますか?

見よ、わたしはすぐに来る。報いを携えてきて、それぞれのしわざに応じて報いよう。

ヨハネの黙示録22:12

ノート: 象徴的な地上の聖所の働きはキリストの犠牲を通して完全に満たされました。旧約時代の大贖罪日が審判の日の比喩であったように、キリストの贖いの働きは、キリストが再臨される前にご自身の民を調査し審判する働きを含んでいるのです。

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