【聖句から学ぶ聖書】第48課 大いなる迫害勢力

聖句から学ぶ聖書
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第48課 大いなる迫害勢力

≪黙示録13章の十の角を持った獣≫

1.ヨハネの黙示録13章の第1の獣は何ですか?

わたしはまた、一匹の獣が海から上って来るのを見た。それには角が十本、頭が七つあり、それらの角には十の冠があって、頭には神を汚す名がついていた。

ヨハネの黙示録13:1

ノート: ダニエル書を通してすでに学んだとおり、預言上の獣はこの世のある大きな勢力や政府を表します。頭や角は支配権力を、水は「民族、群衆、国民、国語」(ヨハネの黙示録17:15)を表します。「ダニエルとヨハネの黙示録の獣は帝国である。十の角を持った獣はローマの権勢である。…角は支配勢力を表し頭は続く政府を表している」—H.Grattan Guinness,Romanism and the Reformation,pp.144,145.

2.この獣はさらにどのように描写されていますか?

わたしの見たこの獣はひょうに似ており、その足はくまの足のようで、その口はししの口のようであった。

ヨハネの黙示録13:2

ノート: この獣はダニエル書7章の最初の三つの獣、バビロン、ペルシャ、ギリシャ王国を象徴するしし、熊、ヒョウ-の特徴を持っています。そのためこの獣はダニエル7章の第4の獣によって象徴される王国、あるいはローマやローマに属するものであることを暗示しています。両者とも十の角を持っています。また両者とも七つの頭を持っています。そして、龍が異教的な迫害勢力として特別にローマを象徴したように、これはダニエル7章の第四の獣の十の角の中から出てくる「小さい角」と同じように後期ローマあるいはローマ教皇権を表します。

さらに小さい角は両者とも大きな事を語る「口」があり、聖徒たちと戦争をし、同一の期間存続します。七番目の頭が反キリストあるいは教皇権を表すというのは疑う余地がありません。

≪龍が獣に地位を与える≫

3.龍は獣に何を与えましたか?

わたしの見たこの獣はひょうに似ており、その足はくまの足のようで、その口はししの口のようであった。龍は自分の力と位と大いなる権威とを、この獣に与えた

ヨハネの黙示録13:2

ノート: コンスタンティヌス皇帝以後、後期のローマ皇帝の統治下でローマの宗教は異教から教皇権に変わり、ローマの主教はコンスタンティヌスやその後の皇帝たちから豊かな贈り物と大きな権威を付与され、紀元476年以後にはローマの主教は西ローマ帝国において最も影響力ある勢力となり、533年にはユスティニアヌスによって「すべての聖なる教会の頭」であり「異端者たちの矯正者」と宣言されました。これは否定できない歴史的事実です。

「330年に帝国の首都がローマからコンスタンチノープルに移されることでローマ教会はその組織形態を発展させ、実際に皇帝の権力から自由になったのである。つまり、ローマ皇帝の座についたローマの司教は、西欧で最も偉大な存在となったのであり、 (野蛮人たちが帝国に侵略したことによって)霊的な首長だけでなく政治的な首長となるように要請されたのである」—A.C.Flick,The Rise of the Mediaeval Church (Putnam’s 1909ed.),p.168.

「こうして異教ローマはローマ教皇となった。教会と政府は連合し、迫害者である龍の勢力は、キリストの教会あるいは法王ローマの公認された頭となった。「自分を『王』また、『最高神官』と称する教皇こそシーザーの後継者である」—Adolph Harnack,What is Christianity?(Putnam’s,1903ed.),p.270.

4.獣の特徴、活動内容、至上権の期間がどのように描写されていますか?

この獣には、また、大言を吐き汚しごとを語る口が与えられ、四十二か月のあいだ活動する権威が与えられた。そこで、彼は口を開いて神を汚し、神の御名と、その幕屋、すなわち、天に住む者たちとを汚した。そして彼は、聖徒に戦いをいどんでこれに勝つことを許され、さらに、すべての部族、民族、国語、国民を支配する権威を与えられた。

ヨハネの黙示録13:5~7

ノート: この全ての内容はローマ教皇権に完全に一致します。そしてこの獣はダニエル7章の第四の獣の小さい角が行うことと同一の勢力を意味し、その主要で本質的な特徴と活動から、ダニエル8章の小さい角とも同じ勢力であることが確認できます。(ダニエル書7:25;8:11,12,25)

≪獣が太陽を着ること≫

5.この獣の頭のうちの一つにどんなことが起こりますか?

その頭の一つが、死ぬほどの傷を受けたが、その致命的な傷もなおってしまった。そこで、全地の人々は驚きおそれて、

その獣に従い-ヨハネの黙示録13:3

ノート: この獣である教皇の頭に加えられた「致命的な傷」は1798年にフランスがローマに入り、教皇を囚人としてとらえ、しばらくの間教皇権を無力化させ、その財産を没収した時起こりました。また1870年に教皇は世俗的な統治権を剥奪されました。その時、教皇は自分をバチカンの囚人に見たてました。その後1929年、枢機卿ガスパリがムッソリーニと会見し長い論争の末、世俗的な権威が教皇に返されることによって「59年間の傷が治癒する」までに状況が変化しました。[The Catholic Advocate(Australia),April 18,1929,p.16].

1929年2月12日『サンフランシスコクロニクル』紙の最初のページは、「数年間の傷が癒やされる」というタイトルと共に、和親条約の署名者である枢機卿ガスパリとムッソリーニの写真を載せました。連合新聞速報は「忘れることのできない書類に署名することで、1870年以後化膿してきた傷が癒された時、最大限の賞賛が双方から湧き上がった」と伝えました。やがて教皇権は万国を支配する影響力ある座を回復することで、完全に倒され滅びる直前に「わたしは女王の位についている者であって、やもめではないのだから、悲しみを知らない」(ヨハネの黙示録18:7)と言うでしょう(イザヤ書47:7~15;ヨハネの黙示録17:18参照)。

6.教皇権が捕らえられることと没落について何と言われていますか?

とりこになるべき者は、とりこになっていく。つるぎで殺す者は、自らもつるぎで殺されねばならない。ここに、聖徒たちの忍耐と信仰とがある。

ヨハネの黙示録13:10

7.獣に与えられた強い権威について何と言われていますか?

また、龍がその権威を獣に与えたので、人々は龍を拝み、さらに、その獣を拝んで言った、「だれが、この獣に匹敵し得ようか。だれが、これと戦うことができようか」。

ヨハネの黙示録13:4

8.獣を拝むのはどのような人だと言われていますか?

地に住む者で、ほふられた小羊のいのちの書に、その名を世の初めからしるされていない者はみな、この獣を拝むであろう。

ヨハネの黙示録13:8

9.この獣の最期はどうなりますか?

しかし、獣は捕えられ、また、この獣の前でしるしを行って、獣の刻印を受けた者とその像を拝む者とを惑わしたにせ預言者も、獣と共に捕えられた。そして、この両者とも、生きながら、硫黄の燃えている火の池に投げ込まれた。

ヨハネの黙示録19:20(イザヤ書47:7~15;第二テサロニケ2:3~8;ヨハネの黙示録17:16,17;18:4~8参照)

10.ダニエル7章の第四の獣はどうなりますか?

わたしは、その角の語る大いなる言葉の声がするので見ていたが、わたしが見ている間にその獣は殺され、そのからだはそこなわれて、燃える火に投げ入れられた。

ダニエル書7:11
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