【聖句から学ぶ聖書】第47課 龍と女

聖句から学ぶ聖書
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第47課 龍と女

1.キリスト教会は黙示録でどのような姿で表現されていますか?

また、大いなるしるしが天に現れた。ひとりの女が太陽を着て、足の下に月を踏み、その頭に十二の星の冠をかぶっていた。

ヨハネの黙示録12:1

ノート: 聖書ではしばしば女は教会を表す象徴です(エレミヤ書6:2;第二コリント11:2参照)。女が着ていた太陽はキリスト誕生の時、教会が着ていた福音の光を象徴し(第一ヨハネ2:8、ヨハネ1:4,5参照)、女の足の下にある月は以前の世代の衰える光を、十二の星は十二使徒を象徴していると見ることができます。

2.キリスト誕生時の教会がどのように描写されていますか?

この女は子を宿しており、産みの苦しみと悩みとのために、泣き叫んでいた。

ヨハネの黙示録12:2

ノート: 教会は苦痛と迫害の渦中でキリストとその子どもたちを出産する産みの苦しみを経験しました。(ローマ人への手紙8:19,22;第一ヨハネ3:1,2;第二テモテ3:12参照)

3.キリストの誕生と公生涯と昇天がどれほど簡略に描写されましたか?

女は男の子を産んだが、彼は鉄のつえをもってすべての国民を治めるべき者である。この子は、神のみもとに、その御座のところに、引き上げられた。

ヨハネの黙示録12:5

ノート: この一節がキリストについて言及していることは、詩篇第2篇7~9節と比較してみると明白です。

≪大きな赤い龍≫

1.天にはどのような別のしるしが現れますか?

また、もう一つのしるしが天に現れた。見よ、大きな、赤い龍がいた。それに七つの頭と十の角とがあり、その頭に七つの冠をかぶっていた。その尾は天の星の三分の一を掃き寄せ、それらを地に投げ落した。龍は子を産もうとしている女の前に立ち、生れたなら、その子を食い尽そうとかまえていた。

ヨハネの黙示録12:3,4

2.この龍は誰ですか?

この巨大な龍、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれ、全世界を惑わす年を経たへびは、地に投げ落され、その使たちも、もろともに投げ落された。

ヨハネの黙示録12:9

ノート: 龍はあらゆる時代を通して、教会の大いなる敵であり迫害者であるサタンを象徴しています。このサタンが神様の民を滅ぼそうとする時には、地上の支配や権力を通して働きます。そこで龍とはその時代、時代の神様に逆らう勢力として理解しなければなりません。サタンはイエス様が誕生されるとすぐローマの王であるヘロデを通して滅ぼそうとしました(マタイ2:16参照)。従ってローマ帝国は龍として見ることができます。あるいは龍の七つの頭は、ローマの都が置かれた「七つの山」を象徴しているとも理解することができます。またある人々はローマが経験した七つの政府形態を、また別の人々は神様の民を圧迫した七人の重要な王国を表わすと解釈しました。つまりエジプト、アッシリア、カルデア、ペルシャ、ギリシャ、異教ローマおよびローマ教皇です。どの場合でもローマは含まれています。ダニエル書7章の第四の獣の預言でわかるように、十の角は明らかにローマが最終的に分裂されてできた王国を表します。したがって、龍とはサタンの霊に支配されて神様の民を迫害したローマの権威と見ることができます。

3.天で起きた戦いはどのように描写されていますか?

さて、天では戦いが起った。ミカエルとその御使たちとが、龍と戦ったのである。龍もその使たちも応戦したが、勝てなかった。そして、もはや天には彼らのおる所がなくなった。この巨大な龍、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれ、全世界を惑わす年を経たへびは、地に投げ落され、その使たちも、もろともに投げ落された。

ヨハネの黙示録12:7~9

ノート: 天で始まった戦いは地上で続けられます。キリストは働きを終えられるころに「わたしはサタンが電光のように天から落ちるのを見た」(ルカ10:18)と言われました。また「今はこの世がさばかれる時である。今こそこの世の君は追い出されるであろう」(ヨハネ12:31)。サタンはキリストを十字架につけた時、この世の王として以前に出席が許されていた(ヨブ1:6,7;2:1,2)多様な世界の代表者たちが集まった会議から追い出されたのだと理解できます。

4.キリストが勝利された時どのような勝利の歌声が天から聞こえましたか?

その時わたしは、大きな声が天でこう言うのを聞いた、「今や、われらの神の救と力と国と、神のキリストの権威とは、現れた。われらの兄弟らを訴える者、夜昼われらの神のみまえで彼らを訴える者は、投げ落された。兄弟たちは、小羊の血と彼らのあかしの言葉とによって、彼にうち勝ち、死に至るまでもそのいのちを惜しまなかった。それゆえに、天とその中に住む者たちよ、大いに喜べ。しかし、地と海よ、おまえたちはわざわいである。悪魔が、自分の時が短いのを知り、激しい怒りをもって、おまえたちのところに下ってきたからである」。

ヨハネの黙示録12:10~12

≪地上で起きる迫害≫

1.この時なぜ地上にはわざわいが宣言されましたか?

それゆえに、天とその中に住む者たちよ、大いに喜べ。しかし、地と海よ、おまえたちはわざわいである。悪魔が、自分の時が短いのを知り、激しい怒りをもって、おまえたちのところに下ってきたからである。

ヨハネの黙示録12:12

ノート: これはキリストが十字架につけられた後では、サタンは自分の運命が定められて、限定された時間しか活動することができず、また今ではその活動範囲も全面的なものではなく、この地上のことだけに制限されていることを知っていることを示しています。

2.龍は地上に落とされると何をしましたか?

龍は、自分が地上に投げ落されたと知ると、男子を産んだ女を追いかけた。ヨハネの黙示録12:13

ノート: クリスチャンに対する迫害は異教ローマから始まりましたが、教皇ローマのもとではるかに広範囲に執拗に進められました。(マタイ24:21,22参照)

3.どのぐらいの期間が教皇ローマのもとで起きる神様の民に対する大々的な迫害に割り当てられましたか?

しかし、女は自分の場所である荒野に飛んで行くために、大きなわしの二つの翼を与えられた。そしてそこでへびからのがれて、一年、二年、また、半年の間、養われることになっていた。

ヨハネの黙示録12:14

ノート: これはダニエル書7章25節の期間と同一の期間であり、十の角と同じく、龍をダニエル7章の第四の獣と同一のものと見ることができます。そしてその後の役割も、同じ獣である小さい角の役割と同じです。ヨハネの黙示録13章5節で、この期間は「四十二月」と言われ、黙示録12章6節では1260日と言われています。それぞれがローマ教皇の至上権として預言された期間である実際的な1260年を示します。その期間は紀元後538年に始まり、教皇がフランスによって囚人とされて死亡した1798年に終わりました(大きな預言的期間参照)。荒野に逃げた女は、長く激しい迫害があったその期間における真の教会の状態を適切に描写します。

4.教会を迫害するサタンの計画は何でしたか?

へびは女の後に水を川のように、口から吐き出して、女をおし流そうとした。

ヨハネの黙示録12:15

5.川はどのように止められ、サタンはどのように敗北しましたか?

しかし、地は女を助けた。すなわち、地はその口を開いて、龍が口から吐き出した川を飲みほした。

ヨハネの黙示録12:16

ノート: 数世紀の間、山の堅固な要塞、静かな隠れ場、ヨーロッパの隔離された谷で、教皇権に忠誠を尽くすことを拒絶した多くの人々が保護されました。また、16世紀の宗教改革運動に対して、教皇権はさらに激しい迫害によって改革運動を撲滅しようとしたのですが、ヨーロッパのある政府は迫害の手を止めて大胆にも教皇権にプロテストした者たちの命を保護することで多くの改革者たちを助けました。さらに、新大陸アメリカは、当時ヨーロッパで迫害された人たちのための避難所として自分の「地」を提供したので、ここに言及された「助け」に含まれると理解することができます。

6.最終時代の迫害の日数についてキリストは何と言われましたか?

もしその期間が縮められないなら、救われる者はひとりもないであろう。しかし、選民のためには、その期間が縮められるであろう。

マタイによる福音書24:22

7.サタンは残りの教会に対して彼の敵意をどのように表わしますか?

龍は、女に対して怒りを発し、女の残りの子ら、すなわち、神の戒めを守り、イエスのあかしを持っている者たちに対して、戦いをいどむために、出て行った。

ヨハネの黙示録12:17
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